« 2019年10月 | トップページ | 2019年12月 »
ひきこもりは社会を変える!講演会。おかげ様で盛会に終了させていただきました。
遅くなりましたが、ようやく議事録と報告書を書き終えました。FBでも、当日の内容をシェアさせて頂きます^^
(もっと詳しく知りたいという方は、議事録もございますので、必要な方はおっしゃってくださいね!)
第1部講演会「親と子の関係~まずは認める~」
丸山康彦氏
〇ひきこもり状態への見方とは、認めない→「精神病理」「怠け」「わがまま」→本来の姿に戻らせる。認める→「生きざま」→そのまま歩かせる、本人の現状を認め、できていることを教える。
〇ひこもり状態の心理とは、長年の無理やきっかけになった出来事で傷つき疲れ果てる。当たり前のことができない。自分の「願い」と「思い」に引き裂かれる、葛藤している。
〇ひきこもり状態への対応とは、大事なのは「配慮」。本人を直視し、上から目線を辞める。あらゆる言動を肯定すると、「願い」と「思い」が統合→自分らしい生き方や人生観が生まれる。
第2部 トークショー 「仕事とひきこもり~就労はゴールか」
丸山康彦氏、下山洋雄氏、さえきたいち氏
〇当事者の多くはプレッシャーを感じているがどうしていいか分からなくなっている。考える・意識しすぎるループになっている。「働く」ことを考えすぎると疲れてしまい、苦しくなる。
〇自分の人生は就労が終わっても続く。就労がゴールかと言われたら、それだけではない。その方自身が就労をゴールとしたいのであればそうすればいいが、その為のハードルはたくさんある。ゴールや目標は、それぞれの人がそれぞれの目標をもつことはいいし、いずれかは就労がゴールになれば。
〇これからの支援は、「就労支援か」ら「自分らしい生き方」支援へと変わっていくべき。
3部 質問コーナー 参加者からの質問に返答
登壇者:丸山康彦氏、下山洋雄氏、さえきたいち氏
南康人氏(フリースペースima)、中嶋良三氏(やよい会)
大塚真哉(やよい会)、西見幸雄(こころサポート事務局)
Q.本人と話ができない、何を考えているか分からない、どう関係をつくっていったらいいか。
A.本人はその時々のエネルギーの量によって、無意識のうちに、自分のできることを決めている。だから、親はその時の本人のエネルギーに合わせてほしい。時間がたつと心のありようが変わってくるので、その時を待ってはどうか。
Q.自ら活動するが、昼夜逆転があり、夜抜け出したり、未成年なのに飲酒をしたり、社会的に容認しがたいこともあるが、全てを認める必要があるのか。
A.犯罪になったりすることもあるが、全てのことには理由がある。その人を追い詰める何かがあって、そうするしかなくなったという理由がある。気持ちの部分を見てはどうか。